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ヒポの森

2023

アプローチ(メイン写真).jpg

茨城県稲敷郡阿見町。ホースセラピーを通じて児童発達支援・放課後デイサービス事業を運営する乗馬クラブ「ヒポトピア」に併設された、地域に開かれたインクルーシブ公園である。

その計画は「つくりながらかんがえる」というユニークなプロセスによって進められた。まず共同設計者である會澤佐恵子さんがスケッチを描き、その上から私がトレペでアイデアを重ねる。そのスケッチを基に発注者の中澤慶人さんやヒポトピアの皆さんのアイデアが重ねられていった。公園を特徴づけているのは、何と言っても施工者の安江昇二さんによる転用のアイデアである。伐採した丸太は遊歩道のボラードやベンチに、隣家の大谷石塀は石畳に、洞のある大木はこびとのいえに、といったように主要なエレメントのほとんどは、敷地内に古くからあったモノの転用で出来ている。

様々な人達の〈想い〉と再び新たな役割をあたえられた〈モノ〉たちが創り出す空間は、ずっと昔からあった場所のような懐かしさと多様な個性を包み込むおおらかさに満ちている。

インクルーシブな創造力と等身大のサスティナビリティによって、未来の子供達のための〈ここにしかない風景〉が生まれた。

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