ランドスケープデザイナーの會澤佐恵子さんとの共同設計による、産婦人科・小児科クリニックに併設されたインクルーシブ公園である。

〈LIFE LAYARD 生き方の重なり〉をテーマに、異なる個性をもつ子供達の多様性を包み込み、同時に施設利用者だけでなく地域の家族やお年寄りも集える環境づくりを目指した。計画にあたって私達は、敷地に沿って流れる柳瀬川と桜並木による【自然軸】・それと直交する東武東上線鉄道の【都市軸】に着目した。パーク全体は【自然軸】と並行する植栽やレインガーデンのストライプと【都市軸】と並行する園路や車路といった動線のストライプによって、あたかも綾織物のように構成されている。また近景においては、来訪者が主体的に心地よい居場所を選択できることを意図し、プレイマウンドやリボンベンチ・フルーツガーデンをはじめとする多様な居場所を点在させた。

この公園が、産むひと・育てるひと・見守るひとにとってのサードプレイスとなり、子供を中心とした地域交流がうまれる場となることを願っている。