千葉県船橋市に計画したクルマ好きのための賃貸集合住宅である。

1階に2層吹き抜けのガレージ・2階に愛車を眺めるためのLDK・3階に屋根裏のように親密なスケールの書斎と寝床を設けた。ミッドセンチュリーのケーススタディハウスに学んだ即物的な住空間は、鉄骨にクリップでとめられた電球を移動したり、壁にDIYで棚を増やしたりというように、それぞれのライフスタイルにあわせて自由にカスタマイズすることが出来る。

この住空間の約半分は、愛車に占拠されている。人間はクルマの家に間借りするかのように暮らす。そのような主客転倒をポジティブに楽しみ、家を道具のように使い倒す自由な生活者像がここではイメージされている。