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立正幼稚園保育棟

2019

①だんだんホール_edited.jpg

広大な雑木林に囲まれた緑豊かな環境に位置する、認定こども園の増築園舎である。

1/4円の断面形状をもつ県産材杉板張りの内部空間は、園児を優しく包みながら窓の向こうの豊かな自然へと最大限ひらかれている。

建物は芝生の園庭に面した1階の保育室と、既存園舎の屋根越しに雑木林を一望できる2階のランチルームからなり、〈だんだんホール〉と〈えんがわテラス〉と称する空間が両者を繋いでいる。

上下階をつなぐ〈だんだんホール〉は、足元に空調が組み込まれた段状の屋内広場である。

ここでは園児に向けた上映会やミニコンサートが催される。また送迎の保護者たちは、階段に腰掛けコーヒーで一息つきながら、壁面に投影された我が子の一日を眺めて過ごす。一方、保育室をつなぐ〈えんがわテラス〉は、木製パーゴラとミストシャワーを備えた半屋外の回廊である。直射日光を制御し、気化熱効果による涼風を保育室に取り込む中間領域によって、厳しい熊谷の夏を少しでも快適に過ごせないかと考えた。

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